こんにちは、まさやです。
今回は、僕のタンザニアでの生活について詳しく話していこうと思います。
タンザニアに渡航した理由
「なぜ、タンザニア?」
タンザニアに行くと伝えた人、全員に聞かれた質問です。
僕がタンザニアに渡航した理由は、サッカーです。たまたまタンザニアにサッカーの繋がりがあり、あるチームへ練習参加するできるチャンスができました。
結果から言うと、そのチームとは契約できなかったです。そのため、ドイツに戻ってサッカーを続ける予定です。
ただ、2ヶ月だけでしたが、ここでサッカーをできた経験は、僕の人生にとってかけがえのない財産になったなと改めて痛感して、この文章を書いています。
プロサッカー選手の生活

オーストラリア、ドイツとサッカーをしてきましたが、僕の人生でプロ契約はしたことはありますが、プロサッカー選手としてプレーしたことは過去にありません。
今回、タンザニアに行って参加してチームは、タンザニアプレミアリーグで戦うチームで、皆、プロサッカー選手として生活しています。
中には、ソマリアやタンザニアなどのアフリカの地域の代表の選手もいたりしました。
そこで受ける刺激は僕にとっては、とても衝撃的でした。
まずは、1週間のサイクルから説明すると、
月曜〜金曜は朝10時から練習
土曜・日曜どちらか試合、練習
(※練習にはキャンプ施設からチームバスで移動します。)
7日間サッカー漬けの日々です。
正直、サッカーでボールを扱うスキルは僕の方が上だと感じました。ただ、アフリカ人独特の身体能力や蒸し暑い気候に苦しみました。
一つ言えるのは、「彼らは、貪欲さが尋常ではない」ということです。練習前の準備から、練習に取り組む姿勢に違いを感じました。中にはアメリカでサッカーをしてお金を稼ぎたいと言う人もいたりしました。向上心は見習うところがたくさんありました。
契約できなかったものの、プレシーズンのフレンドリーマッチに参加させてもらったり、キャンプ施設を利用したり、練習に毎日参加させてもらったりと、貴重な経験になりました。
ドイツに戻ることが決まって2週間くらいはどうしようかなーてずーっと考えていましたが、良い学びになったなと前を向いて進んでいけそうです。
ただ、タンザニアでサッカーをしてみたかったと言う気持ちは変わりません。(笑)
タンザニアでの生活
ここからは、サッカー以外の話をしていこうと思います。
タンザニアといえば、アフリカ。アフリカといえば、危ない・怖い・病気などのイメージがあるかもしれません。
準備している段階では、何も思わなかった僕ですが、ドイツのフランクフルト空港から飛行機を乗る直前で、「あ、怖いかも。」と変な緊張を持った記憶を鮮明に覚えています。
(ちなみに、行く2週間前に、ワクチンを5個くらい打ちました笑)
それは、日本から初めて海外に出たオーストラリア行きの飛行機の中よりも強いものでした。
そして、到着した先は、ザンジバル。観光地で有名なタンザニアの離島です。そこからフェリーでタンザニア本島へ向かいました。

空港へ着いて、パスポートチェックが終わるや否や、「タクシー必要か?」と執拗に聞いてくるセキュリティみたいな人。言われるがままにキャリーバッグを渡して、手伝ってもらうことに。盗まれないことに細心の注意を払っていました。
何事もなくタクシーを呼んでくれた、と思いきや、この人から一言。「手伝ったんだから10ドルちょうだい」とのこと。さすがに10ドルは高すぎるやろと渋っていたら、「生活が苦しんだよこっちは」と。
そのセリフはせこいだろ。
と思いつつ。5ユーロだけ渡してタクシーに乗りました。
フェリー乗り場までタクシーで行ったのですが、そこでも「鞄もつよ。」としつこい人たちが多かったですが、今回は、いらないよときちんと断りを入れました。
毎回5ユーロ渡してたらお金なくなるって。(笑)
二度と鞄を持ってもらうことはやめようと教訓を得ました。
この話からわかるように、日本やドイツ、オーストラリアと比べると、裕福な国ではないです。(例えば、僕が2ヶ月住んでいたアパートは、月60ユーロほど)
その他の生活場面でも、なんか多く払わされてるなーと感じることが多々ありました。ただ、慣れてくると値段もわかってくるので、ちゃんと言うようになりました。まじ大事(笑)
タンザニアの食事
一言で言うと、めちゃくちゃ美味しいです。
主食は、「Ugari」っていう、メイズ(白いトウモロコシ)の粉を熱湯に入れて練って固めたもの、だそうです。
お米も食べる人が多くいます。いくつか写真を載せておきます。







全部美味しいのですが、僕のお気に入りは、「Pilau」と「Cassava」です。
- 「Pilau」は、いろんなスパイスと一緒に炒めてあるお米。
- 「Cassava」は、芋類の食べ物。
詳しくは調べてください(笑)。あと、フルーツもとても新鮮で、一味違いました。「Sugercane」と言って、僕たちが普段食べている砂糖のものになっているものも食べました。砂糖は体に悪いイメージですが、sugercaneはめちゃくちゃ体にいいです。
お肉や魚、野菜も素材自体が美味しかったです。いろんな食材が新鮮で楽しむことができました。正直、僕の中では、タンザニアの食事は日本食と並ぶほどの美味しさです。
幸せの形
「サッカー選湯として成功する」「お金持ちになる」「家族を持って家庭を築く」「旅行をたくさんする」「海外へ移住する」
僕らには、たくさんの幸せの形があります。人それぞれ、幸せを感じる瞬間はちがい、人それぞれ幸せの形は違います。
この国、タンザニアに来て、大事だなって改めて思うのは、「笑顔」と「太陽」だなって。シンプルだけど、これなしには、皆の求めてる幸せってないのかなって。
笑顔が大切だなって思った瞬間
タンザニアは、交通網が発達してないです。移動手段は、車、バス、バイクだけです。電車というものは存在しないです。また、道路も整備されてるかといえば、そうではないです。ルールも曖昧です。「事故しなければ良い」ということで、赤信号でも平気で直進します。(笑)
一人一人が運転したいようにするので、2車線が勝手に3車線になったり、バイクが逆走していたり、歩道を走っていたりします。そのため、交通渋滞が朝と夕方に発生します。
ある日、僕の友達が渋滞にハマり、対向車と言い合いになりました。最初はお互いにあっちいけだの、こっちいけだの、激しく言い合ってました。しかし、最後は笑顔で終わるっていう謎の瞬間を目の当たりにしました。
もう一つは、物乞いです。
ドイツで物乞いって言うと、半分恐喝みたいにやってくる人もいます。お金をくれと言って、無理だと言ったら、なんか差別用語とか悪口を言って去っていったり、中には暴力をふるったりする人もいます。
そんな中、タンザニアの物乞いは全く逆です。僕が夜、ビーチで一人で黄昏ている時に、ある人が、こう話しかけてきました。
僕は、「ごめんよ、今キャッシュがないよ」と断りをしました。そうすると、その男は、
といい、グータッチをして、「笑顔」で去っていきました。
なんか言葉では説明できないけど、素敵だなーって。笑顔っていいなーって。
「太陽」が欠かせないなと思った瞬間
まず、ドイツの状況から説明すると、冬場は、太陽が雲に覆われて一日中グレーっていうが多いです。7日中6日は曇りです。そして、日が短いです。
そのため太陽の光を浴びることが、特に冬場は極端に少なくなります。
太陽の大切さに気づくことができたのは紛れもなく、ドイツのおかげです。
では、タンザニアはどうでしょう。毎日「晴れ」です。朝起きるのが毎日楽しみでした。何より、毎日の活力が全然違いました。
毎日のようにビーチに行き、ゆっくりしていました。サッカーの練習終わりに、ビーチに行ったり、サンセットを見に行ったり、何気ない日常を楽しんでました。
それをみてるだけで、日々の悩みなんてちっぽけなもんだなって思ったりもしてました。勝手にポジティブにしてくれてました。ある意味、太陽が人を笑顔にしてくれてる部分もあるかもしれません。
このように、本当にごく当たり前のことですが、今、僕が持ってるものにありがたみを感じて生きるべきだと強く思いました。
チームメイトの言葉
サッカーチームに練習参加していた時に、試合に出れていない選手がいました。その選手と話していると、このようなことを言ってました。
今日が終われば明日が来る。毎日毎日リセットして、全力で頑張るしかない。今日起きたことははもう変えれないから、明日また全力でやるしかない
そして、タンザニアを出発する前日の夜、ビーチでゆっくりしていました。波の音を聞きながら星を見ながら…。
その時に、その言葉をふと思い出しました。
「ビーチって、日中、人や自然によって、いろんな弊害を与えられる。走る人もいれば、トレーニングしている人も、飲食している人も、トイレをしている人も。波によって、ゴミがたくさん運ばれてくる。ただ、潮の満ち引きによって、一定のスパンでリセットされる。ぼこぼこに踏まれた砂浜も平らになる。」
僕ら人間もその日に起きたことを引きずるのではなく、寝てリセットしたら、また1からやり直せばいいじゃん。そう思うことができました。
難しく考えずに…。
タンザニア生活を終えて
僕にとって、タンザニア生活は、短いながら、大きな意味のあるものでした。
国を出るときに、泣きそうになったのは事実です。(笑)
それほど素敵な国で、素敵な人々で、素敵な心がある場所でした。
正直、どの国に行っても、どの観光地に行っても、同じ感情を持つのが今まででした。ヨーロッパの国も複数行きましたが、ここまで刺激のある国は初めてです。
観光客として行くのと、現地に住野では少し違うかもしれませんが、ぜひ行ってみてほしい国の一つです。
また、数年以内に戻ってきたい場所です。
次回は、ザンジバルの観光編を話していきます。